2019年07月09日
柏木広樹プロジェクト第3弾!
2019年7月6日(土)
かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール
チェリスト柏木広樹プロジェクト 第3弾 柏木広樹 feat. 木村大
柏木広樹(vc) 林正樹(p) ゲスト木村大(g)
今回で3年連続、3回目となる “柏木広樹プロジェクト” ですが、
第1弾の出演は松本圭司さんとゲストが沖仁さん
第2弾は榊原大さんとゲストが小沼ようすけさん
という、このシリーズはいずれもピアニストさんとの共演に
ギタリストさんのゲストをお迎えするというトリオです。
今回のとっておきのゲストの木村大さんは
2nd ステージまでとっておかれて、
前半は林さんとのデュオ中心、
後半から木村さんが参加してトリオでした。
演奏曲
1st
ー柏木さん・林さん デュオー
白ねずみ
大地を繋ぐ樹の下で
Bluegray road (林正樹)
森林特急
シリウス
Cluster Trip (林正樹)
2nd
-柏木さん ソロ-
月からの使い
-柏木さん・木村さん デュオ-
モモの唄
-木村さん ソロ-
禁じられた遊び
-トリオ-
Cobalt calm (林正樹)
Levanter (木村大)
地平線の向こうで
アンコール
-トリオ-
Smile for You
あの会場でこのメンバーだからと選ばれた曲でしょうね。
久しぶりに聞けた曲や、林さん、木村さんのオリジナルもありました。
何度も聞いている柏木さんの曲も、
共演者が変わるとまた違った雰囲気に。
林さんは、情景だけでなく空気感みたいなものも表現されますが、
「大地を繋ぐ樹の下で」 は、雨の多いこの季節らしい
瑞々しくしっとりとした緑深い森の中にいるようでした。
「シリウス」 は演奏前に七夕や星のお話があったこともあり、
チェロの低音の深い響きから、曲のクライマックスでは
思わず気持ちが天高い星に向かうような、心奪われる演奏でした。
「Cluster Trip」 は林さんの曲ですが、
柏木さんのアルバム 「CASA FELIZ」 に入っています。
アグレッシブでカッコいい、バンド向きの曲で、
クラシックのホールで二人で弾くのは・・・・ かなり大変そう。
なので、ずばーーんと演奏した後は
これにて1st ステージ終了、休憩になりました。
2nd ステージはまず柏木さんお一人で登場して、ソロ演奏。
のあと、いよいよスペシャルゲスト木村さんの登場。
やわらかいけどリッチな音色で、
これまで聞いたことのない雰囲気の 「モモの唄」 でした。
続いて、木村さんのソロで 「禁じられた遊び」。
知っているメロディが表情を変えて繰り返し出てきて、
その場で曲を作っているような感じ。
次は何が出てくるんだろう? と、とても引き付けられました。
ここからは三人そろって、最後までトリオで。
「Cobalt calm」 は、弾き終わった柏木さんが
「この三人のために書かれたような曲だね」 とにっこり。
木村さんの曲 「Levanter」 はサブタイトルが “夢を運ぶ風”。
小説 「アルケミスト」 のイメージの曲だそうです。
私も 「アルケミスト」 を愛読しているので、
ココロの中で “きゃぁ、うれしい” と、はしゃいでおりました。
風に吹かれてぐんぐん前へ進むようなドラマチックな曲で、
お三方の激しいソロもありました。
さいごの 「地平線の向こうで」 は、
“曲のアタマのところをクラシックギターで聞きたい”
という柏木さんの希望で選ばれたそうです。
活き活きと元気に、楽しく終わりました。
アンコールの 「Smile for You」 はお客さんがコーラスで参加。
響きがいいホールだと自分の声も良く聞こえたりして、
大きい声で歌っちゃいました
このお三方の共演は初めてだそうですが、
思わずタメ口が出てしまう若者の木村さん、
それを聞いて喜ぶベテランの柏木さん、
そして、若いのにいちばん巨匠っぽい林さん、
というおもしろい()トリオでした。
どの曲も木の楽器らしいいい音を響かせながら
曲のバリエーションが幅広すぎて、
こんな曲も二人とか三人でやれるんだ、とオドロキつつ楽しみました。
終演後のサイン会も大盛況。
この “柏木広樹プロジェクト” は、来年も行われることが決まったそうです。イェーイ