2017年06月12日
OTTAVA Salone
6月6日、インターネットラジオOTTAVAの「OTTAVA Salone」に
柏木さんがゲスト出演されたときのお話の内容です。
放送日は仕事で帰宅が遅くなり、
最初の十数分は聞けませんでした。
私が聞き始めたときはプロフィールをご紹介されていて
その前に 「Cielo Azul」 がかかったようです。
6月6日は「習い事を始めるのによい日」ということで、
柏木さんがチェロを始めたきっかけの話から。
3歳から、ピアノの先生であるお母様からピアノを習っていて、
7歳の時にピアノをやめたくなり、
やめる代わりにお母様が用意されたのがチェロでした。
(柏木さんのファンからすれば、お母様ナイス!です)
チェロは最初にさわったときから、
「あ、これいいかも」と思って、
一度もイヤにならなかったそうです。
(いつもいろんな活動をされていますが、という質問に)
チェロから離れたことはやっていないけれど、
音楽は何でもいいと思っていて、
音楽を聞いて喜んでもらうために、
僕等はいろんなことを考えなきゃいけない。
みんながニコッとしながら聞いてくれるのが好きです。
(ライブ中のトークや、二人旅での楽曲解説について)
お客さんは音楽が好きな人が多いけれど、
楽曲について、どうしてそうなったかを
知るチャンスは少ない。
光田さんのように作曲の勉強をした人が
実はこういう構造になっている曲なんですということを
よりやさしく解説すると、
お客さんの方も想像や妄想ができます。
音楽は耳できいているだけではなくて、
全身で聞いていたりするんです。
脳でも聞いています。
曲のことを知れば知るほど楽しみやすくなります。
みんなが音楽をどんどん好きになって、
ライブを聞きに行くのでも、
ライブに「参加している」というふうになれば
デュオのライブでも3人めの演奏者になれます。
(ドリトル先生シリーズについて)
ドリトル先生シリーズを読んだのは100回以上。
今でも家のスタジオにあります。
自分でソロアルバムを出すようになって、
何かひとつライフワークみたいなことが
あってもいいかなと思って、
ドリトルさんの話とか登場するキャラクターについて
自分が妄想したものを聞いてもらうのは
楽しいんじゃないかなと思って始めました。
一冊の本を自分なりに5分の曲に
まとめる作業はすごくおもしろいです。
(映画「おくりびと」での本木雅弘さんへの演奏指導について)
人は年をとると関節が固くなりますが、
本木さんも、ゴツっとした手をされていて、
最初はチェロを弾くにはキビシイかなと思いました。
1回めのレッスンの終わりに、本木さんが
「僕はチェリストの役を演じるつもりはありません。
チェリストですから」と言われました。
2回めのレッスンの時、1回めのレッスンで
教えたこと以上のことをされてびっくりしました。
ふつう映画とかドラマでは、演じるところだけを
練習することがほとんどなんですが、
この際、チェロを好きになっていただくのがいいと思って
音階からはじめました。
演技をするということに誇り高い方です。
自分も舞台で演奏する身として、
そこまで誇り高く自分の仕事を考えることは
本当にすごいと思いました。
本木さんは僕の先生です。
(チェリストである自分について)
僕にはチェロしかないので、
いろんなことをさせていただいても
最終的に自分で曲を書いて、人前で弾いて、
チェロで何をしゃべろうかということがすべてです。
もっとみんながハッピーになってくれるためには
どうしたらいいかってことばかり考えている。
チェロってクラシックでしょ?と思われるけど、
もっと広まって、当たり前に聞いてもらえたらいいな。
ここで二人旅の「Partiendo」がかかりました。
(光田健一さんと二人旅について)
光田さんとは学生の頃面識があり
卒業してからもお互いの活動は知っていました。
ある時デュオの仕事ではじめて一緒にやったとき
「俺たち何でいままで一緒にやってなかったのかな?」
という話になり、いきなり
「ケンちゃん、二人で旅に出よう。
旅をしていろんなところで弾こう。」って始めました。
音楽の中での二人の会話がすごく楽しい。
40歳を超えて、いいことも、
自分の失敗も含めて良くないこともいろいろ経験して、
二人の音楽を純粋に自然に考えられるパートナーになりました。
若いころにデュオをやっていたら
一年くらいでケンカしてやめていたかも・・・?
(光田さんとの共作について)
僕がメロディを途中まで書いて、メールで送信します。
ケンちゃんがバシッとした曲にして戻してくれます。
それに文句を言ったことはありません。
自分がやりたかったこと以上のことになっているし、
ここはケンちゃんの色が出ているとか、
僕は演奏でこういうふうにしよう・・とか妄想します。
ケンちゃんには、チェロっぽくないよねってよく言われます。
歌っているみたいだねって。
それはすごくうれしいです。メロディは全部歌なので。
ケンちゃんが美しく仕上げた曲を、
こんどは自分の歌にする、というのがキャッチボール。
ケンちゃんは、お客さんの笑顔と、
音楽を花開かせることが大好きな人。
ここで、「そして僕等は旅をする」と「水の街」の
2曲がかかりました。
(引き続き、光田さんと二人旅について)
二人旅のCDに関しては、レコーディングは
このスタジオ以外考えられませんでした。
僕たちがいま何をしたいか、何をすべきか
二人で合議がされていて、こういう音になっています。
いま共作ということにスポットを当てていて、
来年の二人旅のライブにも
新曲を持っていくことは間違いありません。
お互いのスケジュールを合わせるのが難しいけど、
無理のないペースで、
こんどお客さんに言わなければいけないことはコレだよね、
という二人のコンセンサスがピシッと来たときに
またアルバムを作ると思います。
最後に「Alegria」がかかりました。
1時間ほどのコーナーでしたので、
おしゃべりがたっぷりありました。
「おくりびと」の本木さんのこと、
光田さんとの二人旅のお話も、
まとまって聞いたことのない方には、
興味深いお話だったのではないでしょうか。
いつもながら、柏木さんはお話が上手で
楽しくてわかりやすいです。
そして、お話の内容はマジメというか誠実なんですよね。。。
柏木さんがゲスト出演されたときのお話の内容です。
放送日は仕事で帰宅が遅くなり、
最初の十数分は聞けませんでした。
私が聞き始めたときはプロフィールをご紹介されていて
その前に 「Cielo Azul」 がかかったようです。
6月6日は「習い事を始めるのによい日」ということで、
柏木さんがチェロを始めたきっかけの話から。
3歳から、ピアノの先生であるお母様からピアノを習っていて、
7歳の時にピアノをやめたくなり、
やめる代わりにお母様が用意されたのがチェロでした。
(柏木さんのファンからすれば、お母様ナイス!です)
チェロは最初にさわったときから、
「あ、これいいかも」と思って、
一度もイヤにならなかったそうです。
(いつもいろんな活動をされていますが、という質問に)
チェロから離れたことはやっていないけれど、
音楽は何でもいいと思っていて、
音楽を聞いて喜んでもらうために、
僕等はいろんなことを考えなきゃいけない。
みんながニコッとしながら聞いてくれるのが好きです。
(ライブ中のトークや、二人旅での楽曲解説について)
お客さんは音楽が好きな人が多いけれど、
楽曲について、どうしてそうなったかを
知るチャンスは少ない。
光田さんのように作曲の勉強をした人が
実はこういう構造になっている曲なんですということを
よりやさしく解説すると、
お客さんの方も想像や妄想ができます。
音楽は耳できいているだけではなくて、
全身で聞いていたりするんです。
脳でも聞いています。
曲のことを知れば知るほど楽しみやすくなります。
みんなが音楽をどんどん好きになって、
ライブを聞きに行くのでも、
ライブに「参加している」というふうになれば
デュオのライブでも3人めの演奏者になれます。
(ドリトル先生シリーズについて)
ドリトル先生シリーズを読んだのは100回以上。
今でも家のスタジオにあります。
自分でソロアルバムを出すようになって、
何かひとつライフワークみたいなことが
あってもいいかなと思って、
ドリトルさんの話とか登場するキャラクターについて
自分が妄想したものを聞いてもらうのは
楽しいんじゃないかなと思って始めました。
一冊の本を自分なりに5分の曲に
まとめる作業はすごくおもしろいです。
(映画「おくりびと」での本木雅弘さんへの演奏指導について)
人は年をとると関節が固くなりますが、
本木さんも、ゴツっとした手をされていて、
最初はチェロを弾くにはキビシイかなと思いました。
1回めのレッスンの終わりに、本木さんが
「僕はチェリストの役を演じるつもりはありません。
チェリストですから」と言われました。
2回めのレッスンの時、1回めのレッスンで
教えたこと以上のことをされてびっくりしました。
ふつう映画とかドラマでは、演じるところだけを
練習することがほとんどなんですが、
この際、チェロを好きになっていただくのがいいと思って
音階からはじめました。
演技をするということに誇り高い方です。
自分も舞台で演奏する身として、
そこまで誇り高く自分の仕事を考えることは
本当にすごいと思いました。
本木さんは僕の先生です。
(チェリストである自分について)
僕にはチェロしかないので、
いろんなことをさせていただいても
最終的に自分で曲を書いて、人前で弾いて、
チェロで何をしゃべろうかということがすべてです。
もっとみんながハッピーになってくれるためには
どうしたらいいかってことばかり考えている。
チェロってクラシックでしょ?と思われるけど、
もっと広まって、当たり前に聞いてもらえたらいいな。
ここで二人旅の「Partiendo」がかかりました。
(光田健一さんと二人旅について)
光田さんとは学生の頃面識があり
卒業してからもお互いの活動は知っていました。
ある時デュオの仕事ではじめて一緒にやったとき
「俺たち何でいままで一緒にやってなかったのかな?」
という話になり、いきなり
「ケンちゃん、二人で旅に出よう。
旅をしていろんなところで弾こう。」って始めました。
音楽の中での二人の会話がすごく楽しい。
40歳を超えて、いいことも、
自分の失敗も含めて良くないこともいろいろ経験して、
二人の音楽を純粋に自然に考えられるパートナーになりました。
若いころにデュオをやっていたら
一年くらいでケンカしてやめていたかも・・・?
(光田さんとの共作について)
僕がメロディを途中まで書いて、メールで送信します。
ケンちゃんがバシッとした曲にして戻してくれます。
それに文句を言ったことはありません。
自分がやりたかったこと以上のことになっているし、
ここはケンちゃんの色が出ているとか、
僕は演奏でこういうふうにしよう・・とか妄想します。
ケンちゃんには、チェロっぽくないよねってよく言われます。
歌っているみたいだねって。
それはすごくうれしいです。メロディは全部歌なので。
ケンちゃんが美しく仕上げた曲を、
こんどは自分の歌にする、というのがキャッチボール。
ケンちゃんは、お客さんの笑顔と、
音楽を花開かせることが大好きな人。
ここで、「そして僕等は旅をする」と「水の街」の
2曲がかかりました。
(引き続き、光田さんと二人旅について)
二人旅のCDに関しては、レコーディングは
このスタジオ以外考えられませんでした。
僕たちがいま何をしたいか、何をすべきか
二人で合議がされていて、こういう音になっています。
いま共作ということにスポットを当てていて、
来年の二人旅のライブにも
新曲を持っていくことは間違いありません。
お互いのスケジュールを合わせるのが難しいけど、
無理のないペースで、
こんどお客さんに言わなければいけないことはコレだよね、
という二人のコンセンサスがピシッと来たときに
またアルバムを作ると思います。
最後に「Alegria」がかかりました。
1時間ほどのコーナーでしたので、
おしゃべりがたっぷりありました。
「おくりびと」の本木さんのこと、
光田さんとの二人旅のお話も、
まとまって聞いたことのない方には、
興味深いお話だったのではないでしょうか。
いつもながら、柏木さんはお話が上手で
楽しくてわかりやすいです。
そして、お話の内容はマジメというか誠実なんですよね。。。
Posted by あけみ at 23:36│Comments(0)