2018年01月21日

1/14 FM長崎

1/14 FM長崎 柏木広樹 Special Program “TODAY for TOMORROW”

柏木さんの特番たっぷり55分、出演はご本人だけ!
FM長崎さん、すばらしいプログラムをありがとうございますハート1


まずは柏木さんのご挨拶のあと 「TODAY for TOMORROW」 がかかりました。

そして葉加瀬さんのツアーのこと。

「年末の長崎公演も盛り上がりました。
 長崎のお客さんは(コンサートを)味わうのが上手だと思います。
 五感で感じて、最後ににっこり笑ってくれる。
 人柄があたたかくて大好きな街です。」


葉加瀬さんとの長いおつきあいのこと。

「葉加瀬さんに合ったのは32年前、大学生のとき。
 美術・芸術系の公立大学の4芸祭というお祭りをやりますが、
 葉加瀬さんはその実行委員長で、僕も委員になりました。
 ツナギを着て立て看板を書いていたので、
 美術の人が趣味でヴァイオリンをやるのかと思うくらい
 ヴァイオリンを弾いているところを見たことがなかった。
 葉加瀬さんの稀にみるパフォーマンス力は
 大学1年生・2年生の時から既に開きかかっていて、
 クライズラー&カンパニー、ソロ活動と花開いていったと思います。

 昨年は葉加瀬さんのCD(VIOLINISM III) にもフル参加しました。
 15年前のメンバーでの合宿レコーディングでしたが、
 自分たちがリフレッシュできる環境でのレコーディングで若返りました。
 みんな15年 年をとっているので、昔より若干テンポが落ちたような気もしますが、
 楽しいレコーディングでした。
 昨年のツアーも、5人で思い切り完走したハッピーなツアーでした。」


葉加瀬さんのお話のつながりで、「Reminiscence ~回想~」 について。

「その葉加瀬さんがアルバム 『TODAY for TOMORROW』 に1曲参加してくれました。
 葉加瀬さんと、同じく30年来の仲のピアニストの西村由紀江さんと、僕と、
 3年前に初めてトリオで演奏して、すごくおもしろいなと思いました。
 アルバムを作るときにこの3人でやれる曲を書こう! と思ったときに、
 元気のいい曲というより、年をとってきたせいもあるかもしれませんが、
 3人でこんなこともあったよな・・ って落ち着いた感じで振り返ってみようと
 「Reminiscence」 という曲を書きました。」

ここで 「Reminiscence」 がかかりました。


アルバム 『TODAY for TOMORROW』 について。

「TODAY for TOMORROW という言葉に出会ったのは一昨年の年末。
 トヨタ会館というところでコンサートをするときに
 曲を作らせていただくことになりました。
 家でトヨタの歴史をインターネットでものすごく調べていたら
 TODAY for TOMORROW という言葉が出てきてすごく心にひっかかって、
 じゃぁ、TODAY for TOMORROW という曲を作ろうと思いました。

 これはとてもいい言葉で、こんなふうに解釈しました。
 “今日がんばれば、明日はもっといい日になる。だから、今日がんばろう。”
 これをトータルコンセプトとしてアルバム作りをスタートしました。
 
 今回のアルバムは、このように依頼を受けて作った曲がけっこうあります。
 自分の曲の作り方は、頭のなかで景色だったり情景、人の心の動きなどの
 ストーリーやイメージ映像を決めてメロディを探す、ということが多いです。
 “こんな感じの曲を” などの依頼は、曲づくりの大きなヒントになります。
 自分の想いとメロディをリンクさせる作業に時間がかかりますが、
 一生懸命考えてます。汗・涙1


次の曲は、
今年50歳になりますが、まだまだ負けてられるか! という気持ちを表現した曲
という紹介で、「Lactic Acid」 がかかりました。
曲が終わったあとリスナーに「聞いてても疲れたでしょ?顔2」って。

 
アルバム 『TODAY for TOMORROW』 のお話の続き。 

「これまでのアルバムはセルフプロデュースでやってきました。
 セルフプロデュースの良さもありますが、
 自分を客観的に見ようとしてもなかなかうまくいかないこともあり、
 今回は、僕の音楽をよく理解してくれて、気心も知れている、
 二人旅で毎年長崎に来ている相方、光田健一さんにプロデュースをお願いしました。
 光田さんは元々藝大の作曲科の方なのでオーケストレーションも素晴らしい。
 そして、光田さんに感謝したいのは、
 自分の良さと自分で思っているものでも、出し切るのは難しいけど、
 いいところで褒めてもらえて、
 でも自分の演奏の力が弱かったり小さくまとまると
 「かしちゃんの歌ってそんなんじゃないでしょ、もう一回!」
 と、全然オッケーをくれません。
 おかげで、のびのび演奏することができました。
 
 アルバムの中の 「シリウス」 という曲は、一度光田さんに提出したら
 「かしちゃん、この曲でいいの?」 と言われました。
 たぶんメロディが弱かったんだと思うんですが、
 僕はその曲を珍しくコード(和音)から作りました。
 やっぱり僕はメロディから作らないと
 言いたいことが1曲で言えないんじゃないかと気づかせてくれました。

 (光田さんに)「少し書き直したらいいよ」 と言われましたが、
 全部書き直して全く違う曲 (シリウス2) を作りました。
 いつもはチェロ・ピアノ・頭の中がリンクしながらメロディを作りますが、
 自分がチェロで言いたいことは何か? ということだけを考えて
 チェロだけでメロディを作った曲です。
 星を見て人間が何を思うのか。
 先に亡くなったり別れてしまったりした人を星に例えることがありますが
 その時にどういう感情が起きるのだろう・・・というのがこの曲のテーマです。

そして「シリウス」 がかかりました。


二人旅について。

「光田さんとは30年前に出会っていますが、
 一緒に音楽をやるようになったのは、2007年か2008年から。
 僕がデュオのコンサートをすることになった時に(光田さんに)お願いして、
 僕の自宅でリハーサルをして、1曲めが終わった時に
 お互いに “今までなんで一緒にやってこなかったんだろうね” と思い、
 “じゃぁ、一緒に旅に出よう” となりました。

 いろんなところに僕らの音楽を待っていてくれる人たちがいて、
 その人たちに一年に一回会いに行く、そんなツアーをしよう
 ということで始まりました。
 昨年は二人旅結成6年めにして初めてのアルバム 『Partiendo』 を出しました。
 今年も30回弱のライブをおおくりする予定です。
 2/9 に長崎、2/11 に福岡でやります。

ここで、“二人旅の鉄板ナンバー” という紹介で 「My Treasure」 がかかりました。


番組さいごのメッセージ

「TODAY for TOMORROW、今日がんばれば明日もっといい日になるよ、
 という気持ちで僕は音楽をやれています。
  
 2/9 の長崎の二人旅のライブ、ぜひ遊びに来てください。
 二人でしゃべって、二人で演奏して、
 長崎の皆さんと仲良くなったらさらにうれしいな。
 僕らは何でライブをやってるんだろう? というと、
 皆さんの笑顔が見たいから。
 僕らが笑って、皆さんも笑えば、笑顔が連鎖して、
 連鎖した笑顔はたくさんの人につながっていくと信じています。

 そして僕は、
 チェロという楽器はやっぱり敷居が高いと思われがちですが、
 チェロが好きになってくれて、音楽が好きになってくれて、
 楽しく音楽を聴いていただく、一緒に感じていただく、
 一緒に演奏してる雰囲気になっていただく、
 というのが好きで音楽をやっています。

 長崎でのライブ、ぜひお出でください。
 いろんな音楽を聴いて、皆さんに笑顔になっていただきたいと思います。


明日が皆さんにとって笑顔あふれる日になりますように! ということで、
最後の曲は 「Smile for You」 でした。



さすが柏木さん名義の特番ですから、柏木さんのあたたかいお声と、
いろんな曲がカットされずにタップり聞けて、聞きごたえのある番組でした。
radiko の放送を録音したのを通勤中に何度も聞きましたが、
満員の電車の中も、にこにこ(ニヤニヤ? 顔2) しながら楽しく過ごせました。

二人旅のツアーは来月初めにはもう九州からスタートですね。
どこの会場もお客さんの笑顔でいっぱいになりますようにびっくり
そして、30回弱って・・・去年よりかなり多くてうれしい♪
残りのツアースケジュールの発表が楽しみです。