2019年12月17日

ザ☆横山雄二ショー


12月14日 RCCラジオ「ザ☆横山雄二ショー」へのゲスト出演を
radiko で聞きました。

ゲストコーナーの前に、「東風」 のオリジナル曲がかかりました。
オリジナルを聞くと、改めてチェロでの “完全コピー” がすごいキラキラ・・・ と思いました。


新譜 『VOICE』 について

柏木さん
「今まではずっとセルフプロデュースでやってたんですが、
 今回は “相棒” の光田健一さんにプロデュースしてもらって
 僕はとにかくチェロを歌う歌手みたいなつもりで
 レコーディングに臨めたので、それはよかったなと思います」

横山さん
「大変そうな楽曲がいっぱいありましたよ」

柏木さん
「光田さんはわりとドSですからねぇ汗・涙1 楽器弾きはドMですね。
 できる範囲のことをうまくやるってことももちろん大事だけど、
 できそうにないなってことをがんばった時に
 ちょっと成長するような気がします。
 50歳を過ぎてるのに、まだがんばらされてるっていう・・・」

横山さん
「柏木さんでも、指が動かないとかあるんですか?」

柏木さん
「いっぱいあります。
 だからそれを練習して弾けるようにするしかないですね。
 加齢で、基礎練習がより必要になってきます。
 ストレッチして楽器を弾ける体をつくって、
 基礎トレをやってないとダメになっていくというのがありますね」

そして、即興演奏コーナー。
お題は 「好きな人と出会ったばかりだけど、一緒にごはん食べて
何にもなかったけどわくわくして楽しかった女の人の気持ち」
(横山さんのお題はいつもむずかしい・・・汗・涙1


『VOICE 』のお話はほかにもあったのですが、
チェロの演奏とか練習のお話が興味深かったです。

柏木さん
「自分はチェロを超えることができないんだなって。
 “いい演奏してくれてありがとね”ってチェロに言われたことは一回もないです。
 いい演奏したら“まぁ、いいんじゃない”って言われて、
 ダメだと“何やってんだ、ちゃんと弾けよ”って
 チェロに言われてる感じがします。
 ホントに自分でがーーんと鳴らせたってのはまだ二つしかなくて、
 それを夢みて練習するんですけど、出ないんですよね」

二つというのは、曲全体じゃなくて、
“一個の音” がいいのが鳴ったのがこの人生で2回、
楽器がばーんと揺れるくらい鳴ったんだそうです。

横山さん
「弾いてるときって、音楽を奏でてるとともに技術もいるでしょう?」

柏木さん
「難しいところになる直前は、“やばいっ、来たぞ”と思うんです。
 そう思わなくするために練習があります。
 練習をちゃんとやってれば、一番困ったときにその力が出るのかもしれない。
 いい状態だと “歌っちゃえ” ってことだけでいけて一番いいですね。

 楽器とは会話してるというか、今ここでこういきたいけど、
 自分の手がこういって、楽器はどれくらいの反応でとか考えてます。

 あと、楽譜は弾くところよりもっと先を見てるんです。
 手は、それをどう弾こうかとさっきメモリーしたのを弾いてる、みたいな。
 僕らの大事なことは、何秒後かに起きる何かを作ってること。
 そして、何分後に何かが起きるとかが曲のスタートで決まってて
 その決まってるゴールのストーリーを作っていくということもあったりして、
 だから音楽はおもしろいです」

横山さん
「僕らアナウンサーとかもそうで、初見の原稿とか
 今しゃべってる言葉の何行か先を見てるんです。
 それで未然にミスを防ぐというか、一番伝わりやすいところで息を継ぐとか、
 先読みして頭の中がちょっとずれてるんです。」

横山さん
「ミュージシャンは演奏とともに、人に見せるということもあるでしょう?」

柏木さん
「それはライブでは大事です。
 音楽にどれだけ入っているか、というのがお客さんが一番楽しいんじゃないかな。
 集中していれば体は勝手に動くし、音楽に入っていけばいくほど
 表現が自由になります。
 

来年の広島での二人旅ライブについて

柏木さん
「チェロって硬いって思うかたがまだ多いと思うんです。
 やわらかいですから・・・
 ライブってお客さん、演者、スタッフみんなで作るものなので
 みんなで音楽を作るという気持ちでいらしていただけたらうれしいです」


最後に『VOICE』から「東風」がかかりました。


横山さんはさすがのしゃべりのプロ、
アナウンサーの現場でのお話をまじえた本番あるある、とか
野球やゴルフにたとえたお話もわかりやすく楽しかったです。

ゲストコーナーの時間が30分近くあり、たっぷり聞けましたが、
もっともっとたくさんしゃべられたのを
ぐっと濃く編集されたのかな・・と思いました。