2019年11月03日
HBC カーナビラジオ 午後一番!
『VOICE』 のキャンペーンで、柏木さんのラジオ出演が多くあって、
アルバムのお話がご本人のお声でたびたび聞けてうれしいです。
radiko で聞ける局はホントにありがたいです!
11/1 の HBC 「カーナビラジオ 午後一番!」 への生出演をradikoで聞きました。
この番組へのご出演は4回目で、
パーソナリティのYASU さん、山根さんとも旧知の仲、
最初から飛ばし気味でトークが進みました。
山根さんが「いいんですか?」と言いながら
「唯一無二のチェロ芸人」とご紹介されると
柏木さんはチェロで元気にファンファーレ。
柏木さん
「気を使っていただいて唯一無二のチェロアーティストと言っていただいても
チェロのアーティストの方はたくさんいるので唯一無二でもぜんぜんないし、
オレはどちらかというと芸人気質ですよねぇ」
YASU さん
「ものすごいサービス精神満点の柏木さんですから、
これまでも何でもやってくれるし
クラシック系のアーティストの方でこんなにやってくれる人いないです。
チェロの世界ではすごい人なんです。
なのに、こんなに気さくでフランクでいいんでしょうか(笑)」
早速 『VOICE』 のお話。
柏木さん
「どういうことで “VOICE” にしたかというと、
今回は歌のかたとのコラボが多いということと、
ドラムもベースもピアノも、楽器の人って
その人によって音が違うじゃないですか、
それはイコール “声” なんではないかと。
それで、このアルバムに参加してくれたみんなの声
という意味で “VOICE” です」
YASU さん
「同じ楽器を使ってるのに、
不思議と演奏する人によって出る音が違う・・・」
柏木さん
「(YASU さんのような) ギタリストもそうじゃないですか。
その人のギターという楽器を使っているけれど、
内面から出てくる声をギターが代わりにやっているという。
生音って全員ちがうので、それは声ではないかと」
ここで、「歌声喫茶やっちゃん」 コーナーでセッション。
曲は YASU さんがお好きなビートルズの 「Get Back」。
YASU さん
「Get Back ってシンプルなロックの曲ですが
こういう曲にもチェロは入るんですか?」
柏木さん
「これはやっぱりチェロがロック担当です。
いわゆる 8 ビートの刻みをチェロでやるとめっちゃ楽しいんですよ」
YASU さんの「チェロのソロのパートを作りませんか?」 という
お申し出も辞退して、柏木さんは伴奏に徹して
チェロの低音のズンズンしたリズミカルな刻みと
時折入れる合いの手(?) で YASU さんの歌とギターを盛り上げました。
演奏後、柏木さんは「楽しいぃ~」を連発。
YASU さんも
「リズム隊がないのにすごく 8 ビートの感じが出ます。
ノリがぐいぐい出てくる感じ。グルーブしてくるみたいな」と大喜び。
『VOICE』 のお話に戻って・・・
YASU さん
「いろんな方とのコラボがあって、
面白いのは、西郷どんで話題になった奄美の里アンナさん」
柏木さん
「初めて里さんの声を聞いたときぶったまげまして。
いつか一緒にやりたいなということで、
今回は僕が曲を作って、彼女に島言葉で歌詞をつけてもらって、
里さんと僕のチェロがツインヴォーカルのつもりで作りました」
YASU さん
「あとは “ザ・ハモーレ・エ・カンターレ” とか “フレーベル少年合唱団” 」
柏木さん
「フレーベル少年合唱団は・・・、
我々大人は、いろいろ汚れちゃってるじゃないですか (一同爆笑)
だからアルバムに、一服の清涼剤を。
これは子供のピュアな声しかないな、ということですね」
そして、来年 札幌 Kitara で行われる
アルバムリリース記念コンサートのご案内がありました。
札幌公演に出演される藤原道山さんについて
柏木さん
「尺八の藤原道山さんは、みなさんびっくりされますよ。
みなさんチェロに固定概念を持っていらっしゃって、
僕はそれを “もっと楽しいよ!” って壊したいと思っています。
藤原道山さんは尺八の概念を超えます。
和っぽい曲ももちろんやりますが、
二人でロックっぽいこともやろうかな、みたいな」
トークのバックで 「アフリカゆき」 と 「One」 が流れましたが、
最後は 「羽根屋」 がかかってゲストコーナーが終わりました。
YASU さんから
「それでは最後に、藤原道山さんとコラボした曲を・・・」
と紹介されたときに
柏木さんの悲しそうな、もう終わっちゃうの?という気持ちがこもりまくった
「えぇ~」というお声がかわいかったです。
ノリのいいハイテンションなトークと POP なセッションが楽しいゲストコーナーでした。
番組のブログ に柏木さんのお写真が載っています。
アルバムのお話がご本人のお声でたびたび聞けてうれしいです。
radiko で聞ける局はホントにありがたいです!
11/1 の HBC 「カーナビラジオ 午後一番!」 への生出演をradikoで聞きました。
この番組へのご出演は4回目で、
パーソナリティのYASU さん、山根さんとも旧知の仲、
最初から飛ばし気味でトークが進みました。
山根さんが「いいんですか?」と言いながら
「唯一無二のチェロ芸人」とご紹介されると
柏木さんはチェロで元気にファンファーレ。
柏木さん
「気を使っていただいて唯一無二のチェロアーティストと言っていただいても
チェロのアーティストの方はたくさんいるので唯一無二でもぜんぜんないし、
オレはどちらかというと芸人気質ですよねぇ」
YASU さん
「ものすごいサービス精神満点の柏木さんですから、
これまでも何でもやってくれるし
クラシック系のアーティストの方でこんなにやってくれる人いないです。
チェロの世界ではすごい人なんです。
なのに、こんなに気さくでフランクでいいんでしょうか(笑)」
早速 『VOICE』 のお話。
柏木さん
「どういうことで “VOICE” にしたかというと、
今回は歌のかたとのコラボが多いということと、
ドラムもベースもピアノも、楽器の人って
その人によって音が違うじゃないですか、
それはイコール “声” なんではないかと。
それで、このアルバムに参加してくれたみんなの声
という意味で “VOICE” です」
YASU さん
「同じ楽器を使ってるのに、
不思議と演奏する人によって出る音が違う・・・」
柏木さん
「(YASU さんのような) ギタリストもそうじゃないですか。
その人のギターという楽器を使っているけれど、
内面から出てくる声をギターが代わりにやっているという。
生音って全員ちがうので、それは声ではないかと」
ここで、「歌声喫茶やっちゃん」 コーナーでセッション。
曲は YASU さんがお好きなビートルズの 「Get Back」。
YASU さん
「Get Back ってシンプルなロックの曲ですが
こういう曲にもチェロは入るんですか?」
柏木さん
「これはやっぱりチェロがロック担当です。
いわゆる 8 ビートの刻みをチェロでやるとめっちゃ楽しいんですよ」
YASU さんの「チェロのソロのパートを作りませんか?」 という
お申し出も辞退して、柏木さんは伴奏に徹して
チェロの低音のズンズンしたリズミカルな刻みと
時折入れる合いの手(?) で YASU さんの歌とギターを盛り上げました。
演奏後、柏木さんは「楽しいぃ~」を連発。
YASU さんも
「リズム隊がないのにすごく 8 ビートの感じが出ます。
ノリがぐいぐい出てくる感じ。グルーブしてくるみたいな」と大喜び。
『VOICE』 のお話に戻って・・・
YASU さん
「いろんな方とのコラボがあって、
面白いのは、西郷どんで話題になった奄美の里アンナさん」
柏木さん
「初めて里さんの声を聞いたときぶったまげまして。
いつか一緒にやりたいなということで、
今回は僕が曲を作って、彼女に島言葉で歌詞をつけてもらって、
里さんと僕のチェロがツインヴォーカルのつもりで作りました」
YASU さん
「あとは “ザ・ハモーレ・エ・カンターレ” とか “フレーベル少年合唱団” 」
柏木さん
「フレーベル少年合唱団は・・・、
我々大人は、いろいろ汚れちゃってるじゃないですか (一同爆笑)
だからアルバムに、一服の清涼剤を。
これは子供のピュアな声しかないな、ということですね」
そして、来年 札幌 Kitara で行われる
アルバムリリース記念コンサートのご案内がありました。
札幌公演に出演される藤原道山さんについて
柏木さん
「尺八の藤原道山さんは、みなさんびっくりされますよ。
みなさんチェロに固定概念を持っていらっしゃって、
僕はそれを “もっと楽しいよ!” って壊したいと思っています。
藤原道山さんは尺八の概念を超えます。
和っぽい曲ももちろんやりますが、
二人でロックっぽいこともやろうかな、みたいな」
トークのバックで 「アフリカゆき」 と 「One」 が流れましたが、
最後は 「羽根屋」 がかかってゲストコーナーが終わりました。
YASU さんから
「それでは最後に、藤原道山さんとコラボした曲を・・・」
と紹介されたときに
柏木さんの悲しそうな、もう終わっちゃうの?という気持ちがこもりまくった
「えぇ~」というお声がかわいかったです。
ノリのいいハイテンションなトークと POP なセッションが楽しいゲストコーナーでした。
番組のブログ に柏木さんのお写真が載っています。
Posted by あけみ at
18:18
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2019年11月03日
OTTAVA Aria from TENNOZ TMMT Studio
10/26(土) インターネトラジオ OTTAVA の生放送番組への
柏木さんのご出演を聞きました。
パーソナリティは柏木さんのことも光田さんのこともよくご存じのゲレン大嶋さんです。
柏木さんは放送の前日に葉加瀬さんの仙台公演があり、
当日は仙台から直接スタジオに来られたそうです。
柏木さんが登場されてすぐ、まずは1曲、
『VOICE』 から 「アフリカゆき」 がかかりました。
「アフリカゆき」 について
柏木さん
「2001年に初めて自分のアルバムを出して今回が10枚めですが、
すべてのアルバムにドリトル先生の曲をずっとやってきて、
“アフリカゆき” って第1巻なんですが、今回はこれをやってみようかなって」
大嶋さん
「そういったライフラーク的な曲づくりのテーマがあるってステキですね。
まさにアフリカンな雰囲気がリズムにもコーラスにも
漂っているナンバーでした。」
柏木さんの活動について
大嶋さん
「チェロという楽器をクラシックというジャンルの外に
どんどん広げてきたんですね」
柏木さん
「クラシックの楽器と言われると、その段階で皆さん構えちゃう。
僕は純粋にチェロの音が好きなので
気軽に楽しんでほしいな、ということと、
チェロってなかなか接する機会が少ないかたも多いと思うので
“はいはい、どこへでも行きます、何でもやります ” って
チェロの音を少しでも好きになっていただく機会があれば・・・
ということが自分の活動の中では大きいです」
アルバム 『VOICE』 について
柏木さん
「今回、歌をたくさん入れたいなというのがあって
“VOICE” としたのもあるし、
自分が弾いてるメロディも VOICE だと思っているというのもあります。
レコーディングをやっていて気づいたのは
すべての楽器がその人の VOICE なんじゃないかな、というのに行き着いて
アルバムのタイトルを正式に決定するときに
これはみんなの声だよ、っていうことで自信をもって 『VOICE』 としました」
大嶋さん
「8枚めのアルバムまではセルフプロデュースで、
前回のアルバムで光田健一さんにかなりのディレクションを委ねて、
今回はもっと踏み込んで・・・」
柏木さん
「完全にアレンジ・プロデュースをしてもらおうと思いました。
一番大きな理由は、僕が健ちゃんの音楽が好きだということ。
それと、今回は僕は歌い手になって
メロディを思いきり歌うだけにしたいということがあって。
僕の短所も長所も一番間近で見ていてくれて、
結構うまく弾けたなというときにも
“かしちゃんはそんなんじゃ歌ってると言えないでしょ”
ってダメって言われます 」
大嶋さん
「柏木さんは他のアーティストのサウンドプロデュースやアレンジを
されているのに、あえて今回はチェロで歌うことに?」
柏木さん
「自分のことは客観的に見れないです。
信頼している人に、自分が長所とか短所と思っていることを
ズバズバ言ってもらえることは本当にありがたいです。
今回プロデュースしてもらったことで、
自分に対する自分の見方が変わっていきます。
また光田さんにプロデュースをお願いしたいし、
自分でやり切るというのもそれはそれで良さがあるし、
いろんな楽しみを教えてもらった感じです」
ここで 「エミリの小さな包丁」 がかかりました。
柏木さん
「これは森沢明夫さんの小説のタイトルです。
森沢さんの作品を読むと、
人間ってこういうことを忘れちゃいけないな、って
必ず最後にほろっと泣いてしまうんです。
この作品は不幸なことがあったエミリさんが
海を見ながら料理を覚えながら心が癒えていくお話ですが、
港や、穏やかな海や、そこから上がった丘の風景なんかを
想像しながら聞いていただければと思います」
そして次に紹介された曲が 「東風~TONG POO~」
柏木さん
「YMO が子供のころ大好きで、健ちゃんもそうでした。
何かカバーをしようというときに、
一番好きだった “TONG POO” をチョイスしました。
今回は自分のチェロだけのダビングでやろうと思って、
僕はカルテットでいいかなと、
カルテットにアレンジしたものを健ちゃんに送ったら、
20人のチェロみたいになっちゃって。
健ちゃん曰はく、オリジナルの “TONG POO” を
チェロだけで完全再現しようよと」
大嶋さん
「元はテクノですからねぇ」
柏木さん
「そうです。
打楽器も、効果音みたいなのも、すべてが僕一人のチェロで
鬼軍曹 (健ちゃん) のもと、ものすごいつらいレコーディングをしたんです。
20 トラック以上は、なかなかですよ。
僕のチェロは実は3台使ってます。
叩いていいチェロと叩いてよくないチェロもあるし、
ダビングするときに音色違いが欲しいとかいうこともあって。
ホントにこんなことを考える人も少ないと思うけど、
僕も自分でやりたいと言った手前、やり切りましたって感じで。
あたたかい耳で聞いていただきたいと思います(笑)」
続いては 「羽根屋」 がかかりました。
柏木さん
「羽根屋は実は(曲を作る前から)知っていたんです。
実際に曲を作る前に取材に行って
自分が見たのは初夏の季節だったんですけど、
立山連峰があって、冬の景色ってこんなんじゃないかなと思って
そこに雪を乗せて作ってみた曲です」
大嶋さん
「チェロとともに、とても美しい笛のような・・・」
柏木さん
「尺八ですね。藤原道山さんは天才です。
深い音色から、激しい曲は仁王像が見えるような音色とか、
いろんな音色を持っていて、
彼と一緒にステージをやるときは夢見心地です。」
大嶋さん
「もし NHK の関係者の方が聞いていたら、
次に新日本紀行をやるときは、この曲を使ってください。(柏木さん爆笑)
自信をもって推薦したいと思いました。
日本の原風景が見えてくるような、ホントに素敵な曲でした」
その次に紹介されたのは 「One」
柏木さん
「里アンナさんのことはあまり存じあげなくて
2年くらい前にスタッフから “すごい人がいるんです” と CD をもらって、
聞いて “うっひょ~っ!” ってなって
いつか一緒にできたらいいね、というのを
今回お願いしたところ快く引き受けてくれて、
僕が曲を作り、里さんが詩を。
詩が島言葉でどうしても欲しくて、
だけどチェロとのデュオ、しかもポップス。
まさに、クロスオーバーしてみたくて。
僕はこれは里さんと僕のツインヴォーカルのつもりで作った曲なんです。
レコーディングで歌撮りをしてるときに
健ちゃんも僕もひっそり見えないところで
泣いてたんです。すばらしくて。
透明感があるんだけど生命力がすごくて、ブレない感じなんです。
今回、歌詞で力強い何か、ブレない何かが欲しいですと
お願いしたんですが、そこから詩が生まれて。
曲のタイトル 「One」 は彼女が決めてくれたんですが、
ひとつは Only One、
そして、“わん” って奄美の言葉で私ということらしいです。
ふたつの意味からこのタイトルにしてくれました。
力強い、透明感のある歌声を聞いてください」
ここで、『VOICE』 リリース記念ライブのご案内がありました。
大嶋さん
「全部のゲストを聴こうと思ったら
名古屋・渋谷・札幌か、大阪・渋谷・札幌に
行かないといけないですね (笑)
僕も前回の大和田さくらホールのコンサートにおじゃまさせていただきましたが、
柏木さんのポジティブなエネルギーがコンサート会場にあふれていて、
元気になるパワーをもらいながらも、
すごいリズムのなかでもどこかほろっとさせられる、
ずるいな って思うわけです」 (← そうです、そうです )
柏木さん
「これ(リリース記念ライブ) 4箇所だけなのですが、
毎年やってます健ちゃんとの二人旅は、
『VOICE』 のナンバーも織り交ぜて、けっこうたくさん行きます。
お近くの方はぜひ」
ラストの曲は、
柏木さん
「チェロとは縁遠い・・・ というのは皆さんが思っている価値観であって、
僕にとっては、チェロっていろんなことができるんだよ、という意味で
最後にこの曲を聞いていただこうかなと。
緩い曲ではなくて、バスッ っと締めたいと思います」
という紹介で、「+3+4 Steps!」 でした。
ゲストコーナーは1時間ほどもあり、かかった曲は6曲。
たっぶりとお話と曲が聴けました。
生放送を録音しながら聞いていたのですが、
放送があった時点では、
リリース記念ライブの東京公演のメンバーはまだ発表されていなくて、
放送中に柏木さんが 「ザ・ハモーレ・エ・カンターレ」 の
出演のことを話されたときは、「うぁ~い、やったー!」 でした。
この番組には柏木さんは何度も出演されていますが、
放送中にゲレン大嶋さんから、二人旅さんへのご出演のお誘いもあったので、
来年の 「二人旅」 ツアーが始まるころには、
また二人旅さんがお二人そろって出演されるかもです。
柏木さんのご出演を聞きました。
パーソナリティは柏木さんのことも光田さんのこともよくご存じのゲレン大嶋さんです。
柏木さんは放送の前日に葉加瀬さんの仙台公演があり、
当日は仙台から直接スタジオに来られたそうです。
柏木さんが登場されてすぐ、まずは1曲、
『VOICE』 から 「アフリカゆき」 がかかりました。
「アフリカゆき」 について
柏木さん
「2001年に初めて自分のアルバムを出して今回が10枚めですが、
すべてのアルバムにドリトル先生の曲をずっとやってきて、
“アフリカゆき” って第1巻なんですが、今回はこれをやってみようかなって」
大嶋さん
「そういったライフラーク的な曲づくりのテーマがあるってステキですね。
まさにアフリカンな雰囲気がリズムにもコーラスにも
漂っているナンバーでした。」
柏木さんの活動について
大嶋さん
「チェロという楽器をクラシックというジャンルの外に
どんどん広げてきたんですね」
柏木さん
「クラシックの楽器と言われると、その段階で皆さん構えちゃう。
僕は純粋にチェロの音が好きなので
気軽に楽しんでほしいな、ということと、
チェロってなかなか接する機会が少ないかたも多いと思うので
“はいはい、どこへでも行きます、何でもやります ” って
チェロの音を少しでも好きになっていただく機会があれば・・・
ということが自分の活動の中では大きいです」
アルバム 『VOICE』 について
柏木さん
「今回、歌をたくさん入れたいなというのがあって
“VOICE” としたのもあるし、
自分が弾いてるメロディも VOICE だと思っているというのもあります。
レコーディングをやっていて気づいたのは
すべての楽器がその人の VOICE なんじゃないかな、というのに行き着いて
アルバムのタイトルを正式に決定するときに
これはみんなの声だよ、っていうことで自信をもって 『VOICE』 としました」
大嶋さん
「8枚めのアルバムまではセルフプロデュースで、
前回のアルバムで光田健一さんにかなりのディレクションを委ねて、
今回はもっと踏み込んで・・・」
柏木さん
「完全にアレンジ・プロデュースをしてもらおうと思いました。
一番大きな理由は、僕が健ちゃんの音楽が好きだということ。
それと、今回は僕は歌い手になって
メロディを思いきり歌うだけにしたいということがあって。
僕の短所も長所も一番間近で見ていてくれて、
結構うまく弾けたなというときにも
“かしちゃんはそんなんじゃ歌ってると言えないでしょ”
ってダメって言われます 」
大嶋さん
「柏木さんは他のアーティストのサウンドプロデュースやアレンジを
されているのに、あえて今回はチェロで歌うことに?」
柏木さん
「自分のことは客観的に見れないです。
信頼している人に、自分が長所とか短所と思っていることを
ズバズバ言ってもらえることは本当にありがたいです。
今回プロデュースしてもらったことで、
自分に対する自分の見方が変わっていきます。
また光田さんにプロデュースをお願いしたいし、
自分でやり切るというのもそれはそれで良さがあるし、
いろんな楽しみを教えてもらった感じです」
ここで 「エミリの小さな包丁」 がかかりました。
柏木さん
「これは森沢明夫さんの小説のタイトルです。
森沢さんの作品を読むと、
人間ってこういうことを忘れちゃいけないな、って
必ず最後にほろっと泣いてしまうんです。
この作品は不幸なことがあったエミリさんが
海を見ながら料理を覚えながら心が癒えていくお話ですが、
港や、穏やかな海や、そこから上がった丘の風景なんかを
想像しながら聞いていただければと思います」
そして次に紹介された曲が 「東風~TONG POO~」
柏木さん
「YMO が子供のころ大好きで、健ちゃんもそうでした。
何かカバーをしようというときに、
一番好きだった “TONG POO” をチョイスしました。
今回は自分のチェロだけのダビングでやろうと思って、
僕はカルテットでいいかなと、
カルテットにアレンジしたものを健ちゃんに送ったら、
20人のチェロみたいになっちゃって。
健ちゃん曰はく、オリジナルの “TONG POO” を
チェロだけで完全再現しようよと」
大嶋さん
「元はテクノですからねぇ」
柏木さん
「そうです。
打楽器も、効果音みたいなのも、すべてが僕一人のチェロで
鬼軍曹 (健ちゃん) のもと、ものすごいつらいレコーディングをしたんです。
20 トラック以上は、なかなかですよ。
僕のチェロは実は3台使ってます。
叩いていいチェロと叩いてよくないチェロもあるし、
ダビングするときに音色違いが欲しいとかいうこともあって。
ホントにこんなことを考える人も少ないと思うけど、
僕も自分でやりたいと言った手前、やり切りましたって感じで。
あたたかい耳で聞いていただきたいと思います(笑)」
続いては 「羽根屋」 がかかりました。
柏木さん
「羽根屋は実は(曲を作る前から)知っていたんです。
実際に曲を作る前に取材に行って
自分が見たのは初夏の季節だったんですけど、
立山連峰があって、冬の景色ってこんなんじゃないかなと思って
そこに雪を乗せて作ってみた曲です」
大嶋さん
「チェロとともに、とても美しい笛のような・・・」
柏木さん
「尺八ですね。藤原道山さんは天才です。
深い音色から、激しい曲は仁王像が見えるような音色とか、
いろんな音色を持っていて、
彼と一緒にステージをやるときは夢見心地です。」
大嶋さん
「もし NHK の関係者の方が聞いていたら、
次に新日本紀行をやるときは、この曲を使ってください。(柏木さん爆笑)
自信をもって推薦したいと思いました。
日本の原風景が見えてくるような、ホントに素敵な曲でした」
その次に紹介されたのは 「One」
柏木さん
「里アンナさんのことはあまり存じあげなくて
2年くらい前にスタッフから “すごい人がいるんです” と CD をもらって、
聞いて “うっひょ~っ!” ってなって
いつか一緒にできたらいいね、というのを
今回お願いしたところ快く引き受けてくれて、
僕が曲を作り、里さんが詩を。
詩が島言葉でどうしても欲しくて、
だけどチェロとのデュオ、しかもポップス。
まさに、クロスオーバーしてみたくて。
僕はこれは里さんと僕のツインヴォーカルのつもりで作った曲なんです。
レコーディングで歌撮りをしてるときに
健ちゃんも僕もひっそり見えないところで
泣いてたんです。すばらしくて。
透明感があるんだけど生命力がすごくて、ブレない感じなんです。
今回、歌詞で力強い何か、ブレない何かが欲しいですと
お願いしたんですが、そこから詩が生まれて。
曲のタイトル 「One」 は彼女が決めてくれたんですが、
ひとつは Only One、
そして、“わん” って奄美の言葉で私ということらしいです。
ふたつの意味からこのタイトルにしてくれました。
力強い、透明感のある歌声を聞いてください」
ここで、『VOICE』 リリース記念ライブのご案内がありました。
大嶋さん
「全部のゲストを聴こうと思ったら
名古屋・渋谷・札幌か、大阪・渋谷・札幌に
行かないといけないですね (笑)
僕も前回の大和田さくらホールのコンサートにおじゃまさせていただきましたが、
柏木さんのポジティブなエネルギーがコンサート会場にあふれていて、
元気になるパワーをもらいながらも、
すごいリズムのなかでもどこかほろっとさせられる、
ずるいな って思うわけです」 (← そうです、そうです )
柏木さん
「これ(リリース記念ライブ) 4箇所だけなのですが、
毎年やってます健ちゃんとの二人旅は、
『VOICE』 のナンバーも織り交ぜて、けっこうたくさん行きます。
お近くの方はぜひ」
ラストの曲は、
柏木さん
「チェロとは縁遠い・・・ というのは皆さんが思っている価値観であって、
僕にとっては、チェロっていろんなことができるんだよ、という意味で
最後にこの曲を聞いていただこうかなと。
緩い曲ではなくて、バスッ っと締めたいと思います」
という紹介で、「+3+4 Steps!」 でした。
ゲストコーナーは1時間ほどもあり、かかった曲は6曲。
たっぶりとお話と曲が聴けました。
生放送を録音しながら聞いていたのですが、
放送があった時点では、
リリース記念ライブの東京公演のメンバーはまだ発表されていなくて、
放送中に柏木さんが 「ザ・ハモーレ・エ・カンターレ」 の
出演のことを話されたときは、「うぁ~い、やったー!」 でした。
この番組には柏木さんは何度も出演されていますが、
放送中にゲレン大嶋さんから、二人旅さんへのご出演のお誘いもあったので、
来年の 「二人旅」 ツアーが始まるころには、
また二人旅さんがお二人そろって出演されるかもです。
Posted by あけみ at
10:24
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