2018年02月18日

2/14 FM COCOLO


FM COCOLOの 「CIRCLE OF MUSIC」 を聞きました。
パーソナリティは柏木さんと同い年で
お仕事でご一緒されたこともあるミュージシャンの寺岡呼人さん。
私はお名前を存じ上げている程度ですが、
改めて、呼人(よひと)さんというお名前、ステキですね。
で、呼人さんにお呼ばれして柏木さんがゲスト出演でした。

柏木さんと寺岡さんの出会いは10年以上前。
当時寺岡さんがプロデュースされていたゆずさんの曲に
葉加瀬さんが演奏で参加されて、
柏木さんがストリングスアレンジをされたそうです。
寺岡さんは柏木さんとまたご一緒したいな・・と思われて
以来、何度かお仕事をされたということでした。

まずは、柏木さんの音楽的バックボーンについて

柏木さん「父がオーディオマニア、母がピアノの先生で、
聞くのはクラシックばかりでした。
でも、小学校の高学年でYMOとの衝撃的な出会いがあって、
中学校に入ってからよく聞いていたのは忌野清志郎さん。
スネークマンショーとか全部覚えてました。」

放送日はちょうどバレンタインデーということで、
柏木さんがセレクトしたラブソングをかけるということに。
柏木さんが選んだ曲は、平原綾香さんの「ジュピター」。
選んだ理由は、

柏木さん「ジュピターは、ホルストが作った惑星という組曲の中の曲。
自分の音楽のバックボーンがクラシックということと、
去年、綾香ちゃんのお手伝いをする機会があって
ジュピターも歌ったんですが、原石でも光っていたのが、
さらに磨き抜かれた宝石のような曲になっていてぞくっとしました。
個人の恋愛の曲ではないですが、“愛”って音楽に必ず必要だと思うし、
時には大きな愛を考えることもいいなと思って。
今日はバレンタインデーで、愛を育んでいるカップルもいると思いますが
育めなかったカップルも、地球の愛は感じられるのではないかと・・・
そんな大きなことを考えて。」

曲を聞いたあと、

寺岡さん「この曲をポップスにして出すという発想がすごいですね。」

柏木さん「メロデイが持っている力と、詩が持っている力が
合体されていい曲が生まれると思いますが、
このメロディラインはアレンジされて
クラシックでもそれ以外のジャンルの人にも
インストとして受け継がれている素晴らしいメロディです。
複雑なメロディじゃないのに、コード進行も突飛なことは何もないのに
なんかこう、すごい広くて落ち着くし、心の中を揺さぶられるような。」

次は、寺岡さんの最大関心事、曲づくりについて。

寺岡さん「僕らの、ロックとかポップスとかは詩がありますが、
いつもどんな感じで曲を作られているんですか?」

柏木さん「僕はコードから作ることはほぼないです。
絵とかイメージ映像とかストーリーとかを自分の中で作って、
それにあてはまるメロディをひたすら探す・・ことが多いです。
いいメロデイが “来たっびっくり” って思ったときは、
同時にコードとリズムも何となく鳴る感じです。」

寺岡さん「曲を作る場所は決まっていますか?」

柏木さん「メロデイを思いつくのはいつかわからないので、
歩いている時、お風呂に入っている時、車を運転している時とかのように
全く無防備な時もあれば、
屋久島に行って屋久島の曲を作ったり、
高野山に行って日本のイメージの曲を作ったりとかの
取材的なこともします。
今は譜面ソフトを使っていますが、
パソコンがないと曲作りが進行しないので、
不特定なんですけど、メモ書きみたいなものを持って
自宅でも宿泊先のホテルでもコツコツやったりします。」

では、最新アルバム『TODAY for TOMORROW』から1曲お送りしましょう、
ということで柏木さんが選んだ曲が「SMASH!」。

柏木さん「チェロってクラシックの楽器ってみなさん思ってるじゃないですか。
アルバムの中にはいろんな曲が入ってるんですけど、
一番クラシックって思われない曲。
こんな曲もあるよって感じで聞いていただきたいと思います。」

曲がかかった後で、

寺岡さん「確かに、リスナーの皆さんが思うクラシックとはびっくりするくらい違う。顔8

柏木さん「レコード会社の方から、柏木さんの曲って
聞き心地がいい曲が多いけど、毒がある曲が少ないですよねって言われて、
ブラスセクションとエイトのリズムっていうのは、
チェロの音圧とか考えると自分ではなかなか難しいかなって思ってたんだけど、
そこに手を突っ込もうと思って。
このアルバムの中でこの曲だけです、リズムから作ったのは。」

ここで、音楽の話から離れて、

寺岡さん「柏木さんにとって仕事以外で
いちばん楽しい時間はどんな感じなんですか?」

柏木さん「そんなに回数やらないんですけど、ゴルフやってる時です。
ゴルフやってる時は、携帯もタブレットもロッカーに置いていくんです。
とにかく仕事のことを1ミリも考えなくていいっていう時間です。
お酒を飲んでいても、結局頭の片隅で音楽のことを必ず考えるじゃないですか。
1回何時間でもいいから“忘れる”っていうことが必要かなって。
行ったらもうずっとしゃべりながらゲラゲラ笑いながらやってます。顔2

最後に、3/3と3/10の Made in musicasa “TODAY for TOMORROW”
のコンサートについて。

柏木さん「第1部はレコーディングで使う割と古い楽器でチェロ本来の響き、
第2部はセミアコースティックでパーカッションと一緒にドンパチ、
というコンサートです。
アルバム 『TODAY for TOMORROW』 の曲を中心にしていくんですが、
チェロっていろんな可能性がある楽器で、
いろんな楽器と一緒にもできるし、もちろんヴォーカリストともできるし、
僕は多様性ということを表現したいです。
チェロっていい楽器なのにクラシック、オーケストラ、って思う人が多いので
一回聞いてもらって、それでダメだったらあきらめ・・・ないで汗・涙1
次の手を考えます。
ということで、チェロの可能性をメインに見ていただきたいです。

最後にかかった曲は「Reminiscence~回想~」でした。
ゲストコーナーの最後は時間の関係で
曲の途中で切られてしまうこともよくありますが、
ちゃんと最後までかかって気持ちよく聞けました。

1時間の番組のうち、ゲストコーナーが35分以上と、
お話がたっぷり聞けました。
深夜の番組ということもあるかもしれませんが、
新譜やライブの宣伝のためのご出演というよりは、
ミュージシャン同士の対談を聞かせてもらった感じでよかったです。顔1