2019年12月15日
里アンナさん クリスマスコンサート
里アンナ クリスマス・コンサート
2019年12月11日 杉並公会堂小ホール
里アンナ(唄、三線) 塩入俊哉(p) スペシャルゲスト 柏木広樹(vc)
1st
-里アンナ・塩入俊哉-
長朝花
ヨイスラ
行きゅんにゃ加那
-塩入俊哉ソロ-
めぐりあい(アンドレ・ギャニオン)
天と地のレクイエム(松尾泰伸)
-里アンナ・塩入俊哉-
西郷どんメインテーマ
2nd
-里アンナソロ-
朝花
綾蝶
太陽ぬ落てぃまぐれ
-柏木広樹・塩入俊哉-
シリウス
-里アンナ・柏木広樹-
奄美の子守唄
-里アンナ・柏木広樹・塩入俊哉-
One
アンコール
-里アンナソロ-
きよしこの夜
-里アンナ・柏木広樹・塩入俊哉-
六調
里さんの生唄を今回初めてお聴きして、
いやもう、すばらしかったです。
はじめは島唄を3曲。
深く豊かな低音も、澄んだ高音も、多彩に表現されて、
島ことばの歌詞のわからないところも
イメージしながら聴きました。
塩入さんのソロコーナーは、
それぞれの曲のエピソードも興味深かったです。
「めぐりあい」 は西城秀樹さんの最後のシングル曲で
塩入さんがアレンジ、演奏をされたそうです。
「天と地のレクイエム」 は羽生結弦選手が
エキシビションで使用した曲で、
塩入さんの生演奏(!)で羽生選手が演技したそうです。
1st さいごの西郷どんの曲は、
そうそう、この曲、この声・・・って、映像が浮かびました。
2nd は、まず里さんお一人で登場して
三線だけで唄われました。
実はコンサートの最初から、
マイクなしのお声も聞きたいなぁ・・ と思っていましたが、
「太陽ぬ落てぃまぐれ」 は 「アカペラで唄います」 と言われて
三線とマイクも置いて、生声で唄ってくださいました。
しびれましたーっ
唄い終わると客席全体から、はぁぁぁ・・ と感嘆のため息が。
そしていよいよ、スペシャルゲストの柏木さんが登場。
ピアノとのデュオで 「シリウス」 を。
塩入さんと柏木さんは初共演だそうですが、
塩入さんすばらしいです。
次の 「奄美の子守唄」 は里さんと柏木さんのお二人で。
里さんのゆったりと語りかけるような唄に
チェロは呼吸をあわせて寄り添うような、
ほとんど即興じゃないかと思うような演奏でした。
最後は “待ってました!” の 「One」。
プログラムと一緒に奄美言葉と標準語の両方が書かれた
歌詞カードが配られていて、
柏木さんから
「里さんの声には、強い曲げない意志とか祈りを感じたので
そういう歌詞を島のことばで書いてくださいとお願いしました」
と紹介がありました。
この曲は “里さんとチェロのツインヴォーカル” なので、
いわゆる伴奏のピアノはとてもたいへんそう。
塩入さん、やっぱりすばらしいです。
ライブで聞く 「One」 すごくよかった!
アンコールはまず里さんお一人が出てこられて
「クリスマスっぽい曲をやっていないので」 ということで
アカペラで 「きよしこの夜」 を。
奄美はカトリック信者の方が多く、
里さんは子供のころクリスマスの時は教会に行っていて、
クリスマスパーティで子供の余興で唄ったのが
島唄を唄うきっかけだったそうです。
そして塩入さん、柏木さんも登場されて
「六調」 でにぎやかに盛り上がって終わりました。
会場は194席の小ホールで、私は最後列でしたが、
里さんのあのスリムな体から信じられないような
声とエネルギーがばーんと飛んできて、圧倒されました。
ご出演はお三方だけなのに、濃い空間というか、
リッチな波動をいっぱい浴びて
心を動かされたコンサートでした。
来月の名古屋と大阪の柏木さんのアルバム発売記念コンサートが
ますます楽しみになりました。
開演前に私の席の近くの女性グループのおしゃべりが聞こえてきて、
いつもはクラシックのコンサートによく行かれていて、
チェロが大好きで、島唄にも興味があるので
今日はこのコンサートに来てみた・・・ということでした。
「シリウス」 が終わったあと、その方たちが
「うわぁ、すごい・・・」 と絶句されてたので、
私はドヤ顔しましたよ、心の中で。
杉並区は遠征者に親切な街でした。
落ち葉舞う歩道をスマフォの地図を見ながら歩いていると・・・・
わかりやすくて助かりました。