2016年12月25日

音文ライブ

12/22 音文 @室内楽演奏ホールsonorium
柏木広樹(vc) 伊藤ハルトシ(vc) 青柳誠(p)

1st
柏木さん即興ソロ -事前に募集したメッセージのイメージより-
大地を繋ぐ樹の下で -柏木さん・青柳さんのデュオ-
航海記
Heart to Heart
出会い(伊藤ハルトシ)
(仮)チェロック -柏木さん・伊藤さんのデュオ-

2nd
The Chrismas Song -青柳さんソロ-
地平線の向こうで
La Pasionaria(チャーリー・ヘイデン) -柏木さん・伊藤さんデュオ-
相思華 -柏木さん・青柳さん(ソプラノサックス)デュオ-
Absurdity(青柳誠)
Torbellino!

アンコール
ドリームボックス


名古屋に続いての、柏木さん、ハル君、青柳さんによる「音文」ライブに行ってきました。
最初は音文ライブ恒例の、
事前に募集したメッセージを朗読してからの即興ソロ演奏。
柏木さんのあたたかい音色と豊かな響きが会場いっぱいに満ちて、
1曲めからもう、この場にいられる幸せと、いいライブになる予感を感じてました。

続いて柏木さんと青柳さんのデュオでの「大地を繋ぐ樹の下で」は
やはり他のどのピアニストとも違う樹々の風景が見えました。

3人そろっての「航海記」は、チェロお二人のソロ合戦があり、
柏木さんの弓の毛が早くもほつれてましたが、
「若い人とやると、力が入って・・・汗・涙1」ということらしいです。

「Heart to Heart」はとにかくチェロお二人のハモリが美しい。
CDでは柏木さんがご自分で音を重ねることがよくありますが、
目の前で生音で左右のチェロから出る音をステレオ(?)で聞けて・・・
気持ちよく揺られていました。

「出会い」はハル君のオリジナルで、
別れの先に見える希望というようなイメージの曲だそうですが、
20歳代の半ばに書いたとは思えない、大人っぽい曲でした。

次は、ハル君と出会わなかったら作らなかったという柏木さんの新曲。
チェロでロックするので、仮タイトルが「チェロック」。
「若いモノに負けてなるものか炎」というつもりで作ったそうですが、
あまりに激しいので、「休憩の前にしかできない」ということで
1stセットの最後に演奏。
チェロお二人で、改造もしていないアコースティックな楽器で、
生音でのロックな演奏はすごすぎました。
聞いてて燃えました。イェイ!

2ndのはじめは、青柳さんがお一人で登場。
とっても jazzy なクリスマスソングを弾いてくださいました。

「地平線の向こうで」もチェロお二人で聞くのはもちろん初めてですが、
柏木さんが弾いていないときもチェロが聞こえたり、
ハル君を見る柏木さんがにっこにこでうれしそうだったり、
い~い感じ・・・ハート1

「La Pasionaria」はハル君が「柏木さんとやると良さそう」と選んだ
美しくカッコイイ曲。
新しい共演者との出会いは新しい曲との出会いでもあります。

「相思華」は青柳さんのソプラノサックスとのデュオ。
CDの藤原道山さんの尺八とはまた全然違う趣の曲になりました。

「Absurdity」は、青柳さんと音文ライブをやりたいと思うきっかけになった
柏木さんが大好きな曲。
青柳さんは暗い曲と言われますが、
柏木さんは、“遠くに見える希望の光”のイメージだそうです。
CDでは12分近くある大曲です。

「Torbellino!」はハル君がピチカートで
フラメンコギターのようなリズムを刻んでました。
そういえば、ハル君はギタリストでもありますが。
チェロなのに、お二人ともホントに表現が多彩すぎ。
もちろん大盛り上がりでアンコールに突入。

「ドリームボックス」演奏前には、最近いつもされているように、
熊本に寄せる想い、熊本の動物愛護センターへの支援のお話をされました。


今回の「音文」は、
青柳さんと「Absurdity」をやる、
チェロ二人でハモる、
という柏木さんの二つの望みが叶ったライブだったそうです。
(レコーディングの時のように)一人で音を重ねるより、
好きな人と二人やったほうがたくさん音が鳴る気がする・・とも言われていました。
ハル君というポップスのフィールドでも活躍している
才能ある、しかも若い方との出会いがあって、新曲までできましたから・・・
これからも何らかのかたちで続いていくといいなぁと願っています。顔1