2018年02月28日

2/17 RCCラジオ「ザ★横山雄二ショー」 3/3


ゲストコーナーの後の横山さんのトークも、
さすがのユニークな表現をされていておもしろかったです。


今日のゲストは柏木広樹さんでしたが、もうね、めちゃくちゃいい人なの。
チェロを持ってきてくださって、何百年も前のものらしいんだけど、
このチェロがまた神々しくて、セクシーなの。
それを男が操るっていうことが、また何かこうビジュアル的にも官能的。
だから何かチェリストってミュージシャンの中の
最強なんじゃないかという気さえしました。


もひとつエピソード

インタビューが終わったあと 「格付けやりましょう」 と言われて
すっっごいいい弓とまあまあの弓の音を出してくださって、
「さぁ、どっちが高いでしょう?」 というのをスタジオでやったの。
俺、外した。 顔7

でも柏木さんは優しくて 「近くだとほぼ同じように聞こえるんだけど、
ホールでやると弓が違うと全然変わってくるんですよね。
だからわかんなくても大丈夫ですよ。」 って。
も~っ! 惚れてしまうやろ! ハート1


( ↑ 弾き比べ、放送中とかライブでもやってほしいです。 )


おわり  

Posted by あけみ at 23:55Comments(0)

2018年02月28日

2/17 RCCラジオ「ザ★横山雄二ショー」 2/3

横山さん「いつ頃から自分で曲を作ってみようと思いましたか?」

柏木さん「曲を作り始めたのはG-CLEFというバンドでデビューして
その時の仲間が作っていて、“お前も作れよ”みたいな感じで。」

横山さん「この世界にいると、TVやラジオで知らず知らずにいっぱい
柏木さんの曲を使ってるんです。ウチのラジオのディレクターも、
柏木さんの曲を10曲以上使ってますよ、と言ってました。
いろんなコーナーの頭だったりBGMでかけたりとか。」

柏木さん「わりと使っていただいているというのは感じるのですが・・・
イントロだけかかって終わってるっていうパターンだと、
“チェロが出てくる前やん!”っていうこともありますね。(笑)」

横山さん「アルバム『Partiendo』も最初はピアノばっかりだったりしますもんね。」

柏木さん「ラジオとかTVで自分の曲が聞こえてきたということもありますが、
“おっ、使ってくれてるんだ、ありがとう。・・・イントロだけかーーい!” カチン
ってラジオに向かってツッコんじゃいます。」


二人旅と『Partiendo』について

横山さん「これ、かなり自由じゃないですか。」

柏木さん「僕らは楽しいことをやりたいし、お客さん・スタッフも含めて
楽しい空間をみんなで作ることが好きな二人です。
それができるために旅をしようという企画で始まりました。
二人はとても波長が合ってストレスが少ないんです。
男二人で旅をしてると、若い頃はずっと一緒に居ようとします。
僕らは40歳すぎからこのユニットを始めて、仲はいいんですがそれでも
旅中に一人になりたい時間があったりしたら別行動します。
お互いのそういうところを察することができるのは、仲がいいんだろうなと思います。」

横山さん「いい距離感を保てているんですね。
『Partiendo』 を聞かせていただいて、こういうアルバムってだいたい
“オレのテクニックすごいでしょ” みたいなイメージでしたが、
そうじゃなくて、好きなことを楽しくやってんだということを
聞かせてもらえて、楽しくて心地いいです。」

柏木さん「楽しいんですよ。二人でインストで歌詞のない音楽をやってる時は
もっともっと歌ってもっともっと楽しくやって初めて、
ひょっとしたら歌手の方に追いつくのかなというつもりでやってます。
大事にしてるのは空気感です。
悲しい曲はより悲しく、楽しい曲はホントに楽しく、と心から思える状態で
アンサンブルをしています。それが自然に空気感になると思います。」

横山さん「“いゃぁ、音楽っていいね~! だってやってる俺らが楽しいもん” 顔2
と言われてるみたいなアルバムです。」

柏木さん「 “こっちおいでよ” っていうアルバムじゃなくて、
“いや、俺ら行くから” って感じ(笑)」



二人旅のライブにいて

柏木さん「二人だと手が足りなくてあれこれやるのがまた楽しいんです。
特にライブは、聞いてるかたもドラムがいないのに
ドラムが鳴っているように聞こえたりとか、というのが醍醐味です。」

横山さん「いい舞台ってセットが無かったのにあるように感じることありますね。」

柏木さん「まさにそうです。そこに何があるのかをお客様にゆだねることもできるし、
共有することもできる・・・とう空間を作っていると、みんな楽しめると思います。」

横山さん「少なければ少ないほど豊かな時間が得られるときもあって、
その極みな気がします。」

柏木さん「満ち足りていることでも足りないと思うこともあるし、
でもホントに足りない時に満ち足りていないからこそ聞いてるかたも
映像とかいろんなものが湧いてくる、何かが生まれるということも
たくさんあると思います。」

横山さん「お二人のライブは聞こえてない音が聞こえるような空間がある気がします。」

柏木さん「それは、僕らの頭の中で鳴っているからというのもあるし、
ひょっとしたらお客さんの頭の中で鳴ってるのかもしれない。」

横山さん「俺の頭の中が鳴るのか、聞きに行こう!」


3/24 Live Juke の二人旅ライブのお知らせがあり、
さいごに「水の街」がかかってゲストコーナーは終わりました。


まだ、続きます・・・・

  

Posted by あけみ at 23:51Comments(0)

2018年02月28日

2/17 RCCラジオ「ザ★横山雄二ショー」 1/3


ちょっと時間がたってしまいましたが、
録音してあった 2/17 放送の 「ザ★横山雄二ショー」を聞きました。
アナウンサーだけでなくアーティストとしても活躍されている横山さんは
ミュージシャンへのリスペクトがすごくて、
ゲストへのおもてなしの心もあって、いいお話を引き出されてました。

55分の番組のうち、ゲストコーナーはたっぷり30分ほど、
書き残しておきたいことが多すぎて要約しきれなかったので長くなってしまいました。


横山さんは最初から
「お会いできるのをすっごい楽しみにしてたんですよ♪」とテンション高め。

というのは、横山さんはいろんな活動をされてますが、
映画の監督をしたときに、
柏木さんの曲がすごく気に入ってインスパイアされて、
柏木さんの曲をずっとかけながら脚本を書いていたそうです。

その頃は柏木さんのことはあまりご存じなかったのですが
今回お会いして「あっ、あの人だ!(嬉)」顔2

横山さん「もうすごい作品群で、きっと柏木さんの名前を知らなくても
曲を聞いたら、“この人なんだぁ~”ということがすごいあると思います。
ミュージシャンとかで柏木さんが出す音色に
制作の刺激を受けた人がいっぱいいる気がして、
柏木さんの名前や音色が響き渡る以外にいろんな人たちを助けてる気がします。」


まずは、柏木さんがスタジオに持ってこられたチェロのお話から。

横山さん「チェロって人の声に一番近い楽器なんでしょ?」

柏木さん「なぜかというと、チェロのボディの形が人間の胴体と
ほぼ同じなんです。ちゃんと人間の胸板くらいの厚さがあります。
ということは、人間のボディそのものです。大事なのは大きさですね。」

横山さん「リスナーの方に 一曲生でお願いできますか?」

ということで、ケースから出されたチェロを見て、

横山さん「チェロがTシャツを着てるんですね。ケースから出たら、
ボーダーのかわいいTシャツを着てたからびっくりしました。」

柏木さん「寒がりなんで・・・違います!(笑)
ケースの中に入れておくと、弓が当たってしまうので着せてます。
タオルもかかってますから、銭湯に行くときみたいな感じですよね。」

横山さん「もっとすごい仰々しいやわらかい布とかでされてるのかと思ったら
まさかの出で立ち!(爆)」

柏木さん「今日はカープのユニフォームとかにしとくんだった!」

で、出されたお題が

“すごい逃げててもうちょっとで時効っていう犯人が見つかって走って逃げてる。
後ろから警察が千人ぐらいぐぁ~~って追っかけて来て、
残り何秒、逃げきれるかどうか!!! みたいな男の気持ち。”

という、おそらく即興演奏史上、最も緊迫感のあるお題でした。
演奏後、

横山さん「うわぁ~~っ! 鳥肌立ったぁ!」

演奏中にパトカーの音も出てきましたが、

柏木さん「いろんな音が出るんですよ。救急車とかよくやるんですけど。」

ここで、救急車のサイレン(ドップラー効果付き)を実演。

柏木さん「あと、コンビニに入った時の音とかもね。」

と、これまた実演。

横山さん「ホントだ、深夜のコンビニっぽい!」



次は、柏木さんがチェロを始めた少年の頃のお話。

横山さん「最初にチェロを手にしてから、面白くなってきたのはいつ頃ですか?」

柏木さん「チェロはね、初めて弾いたときから面白かったです。
最初の頃は簡単にいい音は出なかったりするんです。
でもそれまでチェロの音楽も多少聞いていたし、“これか!”っていう感じでした。
自分の性格にも合っていたような気がします。
今はチェロに乗っ取られた感じです。」

横山さん「小さい頃、影響を受けたアーティストとかいますか?」

柏木さん「たくさんいますが、チェロの神様と言われたパブロ・カザルスさんは大きいし、
ヨーヨー・マさんが日本に来た時、出待ちとかしてました。
クラシックって出待ちとかほぼなかったんですが、
子供の僕だけが冬の会館の外にいて、握手してもらうために待ってる、みたいな。
めっちゃでっかい手でした。」

横山さん「ミーハー心というか、憧れの力って人を上げてくれますよね。」

柏木さん「ホントに大事なことだと思うんです。
僕もまだまだチェロがうまくなりたいし、いい曲を書きたいと思う。
それはなぜかというと、憧れる人がたくさんいるからですね。
人生が終わるまで音楽に接していたいという気持ちを持てるということは
誰かにずっとあこがれているんですね。」

横山さん「今日、生で聞かせていただいたので、僕みたいな
ほどんどわかっていないという人間がぱっと見てカッコイイと思うのってすごい。」
一見さんを説き伏せるって難しかったり、もっと言えば
好きになってもらうのはそれ以上に難しいこと。
だけど何かわかんないけど “うわぁーすげぇ~っ!こうやってやるんですかぁ”
と言いたくなる気がします。」

柏木さん「それはうれしいです。チェロって今のところ身近にある楽器ではないので、
チェロをみんなが身近に感じることになったらすごくいいなと思うんです。
クラシックの楽器と思ってるかたが大勢いるんです。
これはクラシックの楽器じゃなくて、楽器なんです。
どんな音楽をやっても自由だと思うので。」


続きます・・・・・

  

Posted by あけみ at 23:42Comments(0)